今回、浜松から合流して東京の代々木公園まで歩かせていただきました。
「7世代先の事を考えていまを生きよ」というアメリカ先住民の言葉から7Generationswalkと名付けられ2009年から始まったこのウォークに関わらせてもらい、一緒に歩かせていただいて今回で4度目になります。
地球の上を歩く事はもちろん、7世代先という考え方への理解も回を増すごとに自分の中で理解が深まっていくように感じています。
何を残すのかではなく、この地球上にいかに自分たちが生きていた証を残さずに人生を終えていくのかという美の中を生きた人たちが確かにこの日本列島にはいたと僕は思っています。
それは何も残さないことで、大地や山や川などの自然を守ろうとしていた人たちであったと思います。
その人たちには自然はわれわれの都合で変化させてもいいものでもなければ、われわれが所有しているものでもなく、いまあるものは未来の子どもたちのものであるという絶対的な理解があったのだと思います。
そして、残された自然をわれわれが支配するようになった延長線上で福島の原発事故が起こりました。
311以降、原発や環境について多く語られるようになりました。
地球はいのちが繋がりあっている星であるという事は、環境活動家なども311以前から言い続けてきました。
しかし、そこには自分がいのちであるというリアルさが決定的に欠けており、それは自分の生活を振り返っても同じでした。
今回のウォークでは毎日、朝から夕方まで30〜40キロを歩きました。
歩くことから自分が繋がりあった、いのちのひとつであるという事実を身を持って知る事ができます。
歩くということは自分がいのちであるというリアルさを取り戻すことだと思います。
繋がりあったいのちであるという体験は同時に、いのちが繋がりあう大地に自分の足をつける事だと思います。
地に足を着けずには僕らはどこにも行けないわけで、いのちについて考えるのならLife styleの前に、Lifeであるというリアルさを部屋の外に出て取り戻さなければなければならないと、歩いてより強く感じました。
リアルさを取り戻した先に、新しい世界が始まることを願います。
ウォークに関わっていただいた方、一緒に歩いてくれた仲間、ありがとうございました!