10/4清流の横を通る県道81号線を通り
藤枝市の滝沢へ
ここに、科学肥料と農薬を使わず36年間お茶を育ててきた農家キネヅカファミリーの農園があります。
この農園の長女の杵塚歩さんとは2年前に島田のカフェのイベントでお会いしていました。
瞬君が今回その縁を繋いでくれて7gウォークを受けいれて下さいました。
この農園では新茶や田植えや稲刈りのイベントなどしていて
多くの人がこの場所で農体験をしています。
ウーフも受け入れていて、海外の人や若者が滞在し、学びの場を提供しています。
到着するとそこは、気持ちの良い里山の小高い丘の上にある
素敵なお家でした。
この風景だけでもかなり癒されました。
明日からの農作業も楽しみ!
10/5
朝からお茶畑に行かせていただきました。
山の上にある畑はとにかく気持ちよいです。
そして、この畑は無農薬、無科学肥料で36年間やってきた。
お父さん曰く、36年前はそんな方法ではお茶は育たないと、周りの人からは言われていたそうです。
でも丹精こめてお世話して
今は生き生きした命の力溢れるお茶畑になっています。
ハチは飛んでいるし、
お茶の葉っぱが朝露でキラキラしていて太陽に向かって手を広げて万歳しているようでした。
僕達は
お茶を刈る前に、お茶に異物が混入しないように、台風とかで飛んできた木の上にある笹の葉や松葉を取り除きました。
そんな作業中もとにかく気持ちよかったです。
昼食!
妹さんのタミさんが作ってくれるご飯が美味しくて
ハートフルなバイブレーションに癒されました。
皆で美味しく食べている時にお話する機会がありました。
アユミさんは以前、アメリカのカリフォルニアの大学UCバークレーに留学していて
心理学と社会学を勉強していたそうです。
「人の心を癒したい」とカウンセラーを目指し、研修などもしていたそうですが
所得や生活環境のせいで、なかなか必要な人のところにその思いが届かない現状に直面していたそうです。
そんな中
日本の実家の農園ではスリランカの人を招待して紅茶の作り方を習おう!という企画が持ち上がり、
その講師の通訳としてアユミさんが呼び戻されたそうです。
その時に
紅茶の魅力に触れたり、
なによりも
畑や農園に来る人たちの目がキラキラして癒されていく姿に触れ、
「これだ!」と実感して、実家の農家に戻って農をすることにしたそうです。
そして今、イベントやいろいろな活動を通して
多くの人たちに農に触れる場を提供していて、僕達を含め多くの人の心に潤いを与えてくれています。
いや〜感銘を受けました!
夜は歩さんが企画してくれて
交流会が開かれました。
近所の人や、遠くの人もお仕事帰りに駆けつけて下さったり
楽しい集まりになりました。
浜岡原発の是非を問う県民投票条例を求める署名
を勧める活動をしている人も来てくれたり、
皆さんと
輪になってゆっくりとお話ができました。
焚き火でサンマを焼いたり
タミさんの美味しい料理も出されました。
縁側にテーブルを並べて、ロウソクの炎だけで
素晴らしい雰囲気の交流会になりました。
沢山お話を聞いたのですがいくつかピックアップを!
この辺のお茶農家さんも
福島の原発事故の放射能の影響で大きな打撃をうけたそうです。
浜岡原発の是非を問う県民投票条例を求める署名も
地区の町内会の皆さんも協力して集めたそうです。
でも、やっぱり、県議会議員さんは難色を示している人もいるそうで対策を話しあっていました。
なぜ?原発がダメなのか?
正直、賛成でもないけど、反対でもない!
という交流会の参加者もいて
色々話しあいました。
市民投票を勧めるのは反対運動ではなく
市民の意思を政治に反映させようという活動。
ザックバランに色んなお話ができたのも凄く良かったとおもいます。
僕も
去年の3.11直後にナボホの土地を歩いた時に
ウランの採掘場の側で放射能汚染に苦しむ人々にであったり、
その厳しい現場でネイティブからいただいたメッセージのお話をさせていただきました。
ウランは母なる大地の内臓で
その内臓を引き出せてしまったのは
私達が母なる大地との繋がりを見失ってしまったから。
原発も含め
現代の多くの問題の原因はその繋がりを見失ったことにある!
今でも母なる大地と繋がっているネイティブや人は
この危機の中でも命の力を失っていない。
皆でこの浄化の時を乗り越えよう!」
印象に残っているのは
農園のタミさんが
去年から放射能の影響でお茶などでの収入が減ってしまい
困った気持ちになっていたけれど、
中国に留学した経験やいろいろな経験から
幸せはお金が沢山あればそれでいいという訳ではない事を思い
あせったりするのをやめたと言っていたことです。
確かにキネヅカファミリー
幸せバイブレーションが満ちております。
その後、皆で歌を歌ったりして凄く良い時間を過ごせました。
輪になって、賛成とか反対の意見を戦わせるのではなく
大切なものは何か?
を心から話あえたのが嬉しかったです。
素晴らしい交流会でした。
10/6
今朝はミカン畑に連れて行っていただきました。
この畑がまた気持ちいい!
山の向こうに海も見渡せ
ここにいるだけで幸せでした。
午前中はミカン畑の整備を
午後は小さ過ぎるミカンや、虫のついたミカンを取り除く摘果作業を手伝わせていただきました。
急な斜面の上で
太陽を浴びながらの作業。
ホントに気持ち良かったです。
ウォークの時もそうですが
自分の中のエナジーと世界のエナジーが繋がって循環している感じで
歩けたり、動けたり、働けたりする時はホントに気持ちが良くドンドン力が沸いてきます。
こんな時の為に生まれてきた!と言い切れるくらい幸せな感じです。
でも
そのエナジーが循環している状態になる為には
便利さや、合理性や、利益性だけを求める方向性だと、そうはなりません。
ウォークも移動の合理性、という観点から言えば、遠く離れた活動でしょう。
でも、命に力に溢れ、大地や自然と繋がっていると実感できるその感じは
ホントに幸せで、7世代先までも、伝わっていくだろう
命の繋がりを感じられる感覚でもあります。
合理性も利益ももちろん無視はできませんが、
それダケを求めるのはつまらないし危険!
やっぱり、繋がりとバランスが大切なのだと思います。
こんな農園で働くことができれば、きっとそのバランスを維持しながら
7世代先の子供たちまで幸せが届けられる暮らしが出来るのだと感じました。
夜は
キネヅカファミリーの皆様とお食事させていただきました。
二日間一緒に農作業させていただき
皆さんとなんだか凄く仲良くなれた気がしています。
一緒に気持ち良く大地と繋がって働くって
人を繋げるんだな〜〜と感じました。
アユミさんが農体験をシェアして意図していることってこういう事なのかな?!って思いました。
そんな、感じの雰囲気で一緒にご飯を食べられたら更に楽しいし美味しい!
良い時間を過ごすことが出来ました。
お父さんが話してくれたことで印象に残ったのは
「無科学肥料と無農薬にこだわったのは
平和主義の観点からの思いも強かった。
科学肥料は爆弾
農薬は毒ガスと
その開発段階などで深い繋がりがある」
というお話でした。
エっ!
と思いましたが、ちょっと調べたらそんな事実がどんどん出てくる。
知らなかった〜〜!
でも、
お父さんと大地に根ざした平和なバイブレーションから
そんな優しくて強い思いを感じてなんだか、凄いな!と思い、尊敬してしまいました。
お父さんがそんな深く強い思いと哲学を持って暮らして来たからこそ
次の世代も喜んでその暮らしを受け継ぎ、農を継承しようとしている。
そうやって、世代が繋がっていくのは本当に素晴らしい!と思いました。
そして、これからは原発と放射能のことについてもちゃんと訴えて行きたいとのこと。
今まで紡いできた暮らしが、放射能で台無しにされてしまった地域もある。
しかもその影響は一万年以上も残ってしまうかもしれない。
結果的に、原発というものの存在を容認する形で今まで暮らしてきてしまったのは、
次の世代に申し訳ない!とお父さん。
だから、原発のことは無視できないから、ちゃんと関わっていく!
今まで、無農薬、無科学肥料の暮らしを守ってきたお父さんのその言葉には説得力と力と優しさがありました。
10/7
なんと朝からご好意で馬に乗せさせていただきました。
楽しかった〜〜〜!
この農園には馬が二頭います。
僕達は白馬のジャックに乗せてもらいました。
長男のカズキ君がお世話してくれたのですが
カズキ君の乗りっぷりがカッコいい!
実はカズキ君、高校三年間はアメリカの学校に留学して
馬に乗る生活をしていたそうです。
キネヅカファミリーの皆様、グローバルな見識を皆お持ちです。
その
視点から、この農園に帰ってきて、皆で暮らしている。
一見普通に見える暮らしですが
そこは深い思いが込められている、素晴らしい暮らしでした。
Think globaly, Actlocaly
を実践されているファミリー!
まさにこんな生き方をして
7世代先の子供達に幸せが届けられる暮らしをしていきたいと思いました。
ありがとうございました。
山田