<< March 2024 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>
<< 9月13日 20日目 田尻 〜 笠岡 | main | 9月15日 22日目 倉敷 〜 岡山 >>
9月14日 21日目 笠岡 〜 倉敷

今日目指すは倉敷市!


お世話になったアルデバランを後にして川沿いの道をぐんぐんゆきます。



広大な面積に揺れる稲穂が美しい。
朝の光の中、稲の葉が玉露を葉先につけている姿はまるで太陽に祈っているようです。

古い宿場町を通ります。
古き良き雰囲気。昔の人々の往来を想像しながら歩きます。


サギもまだ眠っています。
川では、一羽でいる鷺ですが、眠るときはみんなで眠るんですね。



今朝も美しい日が昇ります。

お祈りします。


思いつきで、隣を歩いていたおにぎりとこんな遊びをします。
本当に必要で伝えたいこと以外、言葉を発しない、というものです。
感じることにエネルギーを集中、集中、、、
するとトラックが通る時の風はすごく乱暴だったり、
アスファルトから生えてきている草花から、凄まじい大地の力を感じたり、
たくさんの気づきが得られました。

人間がいのちの膨らみを管理し、抑えつけている。
それは自分達を否定しているということ。
自分達もいのちであり自然の一部であることをもっと体験し、
しなやかに生きていきたいと願いました。

おにぎりとも、あーとか、うーとかいいながらそういう感覚を共有しました!(多分)





平安時代から人々に歩かれている旧山陽道を歩きます。


山越え!


葡萄畑がたくさん並ぶ山道をゆきます。
葡萄園で作業中の方に声をかけて頂き、葡萄を頂きました。

ほんとうにおいしかった。
みんな一瞬でお祭りのようなテンションに。
ぶどうまつりです。
ありがとうございます。

大きな橋の下でお昼ご飯。
今日は炊き込みご飯です。
おいしい。
感謝。

食後休憩し、60号線を辿り西阿知町へ向かいます。

今日の宿舎に到着。
今晩はアルデバランのしゅんさんのご紹介で石村クリニックという歯医者さんの3階をお借りさせて頂きます。
普段は瞑想教室に使われているスペースだそうです。

夜は蔵おこし湧湧の会の方々との交流会を阿智神社でもちました。


江戸時代より、倉敷の町は集荷場として川を生命線に栄えてきました。
暮らしの営みの中にも川が真ん中にあったそうです。
しかし、暮らしと川の繋がりが直接的にみえなくなってしまい、目にみえぬものへの感謝や、自然とのつながりが失われ、子供達も川で遊ばなくなり、次第に倉敷川は汚染され、ヘドロが溜まり、観光で訪れた人たちに臭いといわれるようになってしまったそうです。

ちなみに倉敷川は海にはゆきつくことなく、児島湖に流れ込み、そこで農業用水として使用されているそうです。そして児島湖に溜まったヘドロは40億円の費用をかけ、コンクリート詰めにして瀬戸内海に捨てられているそうです。

蔵おこし湧湧の会はそんな状況を見かね、川平成11年に倉敷川の浄化を目的に市民の有志の方々が立ちあげられた団体で、市民企画提案事業として認可され、市からの助成金も得て活動されているそうです。

具体的な活動内容として、

◎水辺のコンサートの企画
◎蛍の放流
◎年に4回の清掃活動
◎「えひめAI−2」を使った水質改善、環境教育

などをされています。

ここでひとつ、これはすごい!とWALKのメンバーも感激した「えひめAI−2」の説明をさせて頂きます。

これはEM菌のようなもので、川に流すことにより水の浄化作用を促進させられるものです
EM菌と大きく違うことは作り方が完全に公開されています。
しかも、材料も身近なものばかりなので誰でも簡単にお金をかけずに作れます。

えひめAI-2 作り方
材料は、

◎納豆一粒
◎ヨーグルト25グラム
◎ドライイースト2グラム
◎白砂糖25グラム
◎水道水450ミリリットル

これだけです。朝ごはんみたいですね。
これらを500ミリリットルのペットボトル容器に入れ、よく振り混ぜる。
そして、35℃の環境に一週間これを保管しておく。
これで出来上がり。

毎年、これを川に流すイベントをやっておられ今年で8回目になるそうです。
今年のイベントでは倉敷商業高校の生徒さん達も協力し、授業の中で作ったもの合わせ約90リットルの「えひめAI−2」を川に投入したそうです。

実際の水質調査により川の状態が改善されてきているのが確認されているそうで、3年前からなんと!鮎も戻ってきたそうです!すごい効力。おかえり鮎。

そして、こういった活動を続けられている理由として大きく3つ挙げてもらえました。

お金をかけない 
みんなでできる 
そして、楽しいということ。

WALKもそうなのですがやっぱり楽しくないと何事も続かないと思います。

そしてこういった活動を通し、倉敷川とそこに住む人の結びつきを取り戻すきっかけをつくりたいとおっしゃられていました。

水は心の鏡とゆわれます。川の浄化に携わること、それはすなわち自分達の内面の浄化でもあるのです。

お話をして頂いた、石村さん、大塚さん、小郷さん、大賀さん。

皆さま自分の住む地域の環境を守るために、蔵おこし湧々の会以外にもそれぞれに活動されています。
貴重なお時間、ありがとうございました。
大変勉強になりました。

日本の全ての川がかつての姿を取り戻し、子供達が遊び、そのまま飲めて、たくさんの生き物が多様なあり方をしている。

一人一人が本気で
心からそれを望めば、
現実にそうなります。

というわけで 今日も本当に充実した一日でした。

ありがとうございます。

けいほ

COMMENT