7世代先の子供達の為に歩く!
2012.03.07 Wednesday
7 Generations Walk

7世代先の子供達のために歩く?
ネイティブインディアンの「7世代先の子供達のことを考えて今を生きよ」という教えからこの名前が来ているのですが、なんの事か分からないと言われることも結構あります。
私としては歩いている時に確かに「7世代先の子供達の為に歩いている」確信がありますので
順番に、どうしてそんな気持ちになったのか思い起こして行きますね。
7世代先の事を考える前に今ここにどうやって命が来たかを考えました。
今ここに私の命がくる為に、本当に多くの人たちがこの命を繋いできてくれています。
両親にはさらに両親がいて、さらにまた両親がいる。
こんな感じで計算していくと例えば7世代前から今までに254人の父と母がいた事になるのです。
その一人一人が絶大な愛を注いで子供たちを育ててきてくれた。
もしも、この内の1人でもかけていたら、今この命はないのです。
プラス、もしもあの時の出会いがなかったら、もしも二人を引き合わせたあの人がいなかったら、もしもあの時あの歌を歌わなかったら、とか考え出したらキリがないわけで、そんな一つ一つが絶妙に絡み合って今この命があるわけですから、それはもう奇跡としか思えませんよね。
そして「今」を考える
そして壮大な宇宙の中の太陽という光とエネルギーを与え続けてくれる星の近く、大地や水や空気のバランスが絶妙に保たれ命を育んでいる母なる地球の上で、大自然・生命と仲間達の愛に生かされている自分。
そんな「今」を感じる時「今」こそが奇跡の瞬間だと思ってしまいます。
「今この瞬間にある奇跡」
をどうやってそのままに感じるか?
ここに「7世代先の子供達の為に歩く」秘訣がありました。
歩いて感じる「今」
「歩く」という行為は人間の行動の基本のひとつです。
しかし、「歩く」という行為そのものに集中している事は少ないように思います。
でも私達は本当に長い距離を歩くので、一歩一歩の少しのづれが、後々酷い筋肉痛や痛みになって行く事を経験します。
痛いですからね。何とか痛くないように人間は工夫するものです。
一歩一歩に集中して、足の裏の感覚を研ぎ澄ましてなるべくまっすぐに足を着くようにしたり、腰や関節に負担がいかないようにすると自然に姿勢が良くなり、バタバタした感じではなく、スムーズな歩き方になって行き、
持っている荷物もなるべく軽く最小限に、本当に必要な物だけを持つようになります。
そして、力を与えてくれる食べ物や飲み物は本当に有難く、人の優しさが身にしみたり、仲間同士助け合ったり励ましあったり、そんなポジティブな気持ちは自分を元気にさせてくれる事も学び、逆にネガティブな思いは力を奪っていく事も学びます。
大型のトラックが廃棄ガスをいっぱい出してブンブン通る大通りを歩いていると凄く疲れるけど、たとえアップダウンが激しくてグネグネな道でも自然の中だったりするとそっちの方が全然疲れないし、なんなら元気になるので、距離的に近い道より、自然の道や裏道を選ぶようになります。
7世代先まで繋がる力が目覚める
そして、しばらく歩くと自分の中で眠っていた力が目覚め始め、そんなバランスが絶妙に絡んで、判断も適切になり、心身共に良い感じで歩けるようになってくると、一日30〜40キロ歩いても、休んで、また次の朝になると披露がほぼゼロになっているサイクルになってくるのです。
「このままインドまで行けそうだ!」と言ってウォーカー同士で大笑いした事もありましたが、
そんな感じで歩いていると無限とも思えるサイクルを自分の内に体験する事になります。このサイクルは何処までも7世代先でも続いていくな!という実感を得るわけです。
そして、その絶妙なバランスを保って行くという事が何よりも大切で、そのバランスに生きる事が嬉しくて生命力に溢れキラキラしていられるのだということを全身で理解するわけです。
「歩く」感覚で想像できる7世代先
一歩一歩に集中してあるべきように足を地面に着いて歩き、
余分な荷物を持たず、
自分を取り巻くものに目を開いて、
自然に溢れる感謝と生命力のままにある。
それが循環している生命のサイクルそのままを生きることであり、このサイクルは無限に続いていくだろうと感じるのです。
7世代=無限?!
「7世代」とは自然の視点では、一区切りの循環のサイクルで、このサイクルがちゃんと回っていれば、どこまでも自然や生命は繋がっていく。7世代のサイクルを考える事は無限のサイクルを考えることなのだと思いました。
ネイティブはその智慧を実践と祈りと共に伝えてくれました。
この生命のサイクルに戻る事が大切。そのサイクルを実践していくには、体験に基づいた感動と感謝が必要なのだと思います。
その体験をさせてくれたのが僕にとってはウォークでした。
そのサイクルは元々皆が持っているもの。
ですから、自然農をしている方々、大地を守ろうとしている方々、人の命を輝かそうとしている方々!などなど、皆もうとっくに気づいていて、僕達なんかよりづっと前から実践されています。
僕たちは、その生命のサイクルを忘れてしまった人が、思い出していく過程を歩いているのだとも思っています。
そして、その感覚の中で未来を共に考え繋げて行きたいのです。
歩く視点で感じ、伝え、つなげる
現代はヅレにヅレが重なって、生命はかなりの痛みを負っています。
今こそ、
生命の無限のサイクルを感じ
その喜びを伝えながら歩き
皆でその感覚で未来を考え
同じ思いの皆をつなげ
大地と生命を癒していくことが
「7世代先の子供達の為に歩く」ことになるのだと信じています。
今この瞬間にある奇跡を生きる
毎朝そう祈ってから歩いて行こうと思っています。
山田